術前の準備事項
[1] 植立するインプラントのサイズ、植立部位・方向の決定
スタディーモデル、パノラマ、・デンタルX線写真、X−RAYガイドの使用、口腔内の状況等から顎骨の状態を正確に把握し、植立するインプラントのサイズ、植立する部位、方向を決めます。
注:
(1) インプラントのサイズは、万一の場合に備え、長さ・径ともに余裕を持って前後サイズを用意しておく必要があります。
(2) 植立後、インプラント周囲に1mm以上(先端部は2mm以上)骨の厚みがあることが絶対条件です。
(3) 植立に際して形成される骨孔の深さは、ドリル類に付した目印を考慮し、症例に応じて穿孔してください。尚、目印まで使用した場合には、植立するインプラントのスクリュー部(骨内埋入部)の長さより2mm深いものとなります。この点を考慮して、植立するインプラントのサイズや植立部位を決める必要があります。
また、小径のインプラントは、穿孔が浅い場合にはネジ部で破損することがありますので、特に注意してください。
[2] 器具の消毒・滅菌
以下の手順で行います。
(1) 手術に使用する器具は、流水下で良く洗浄します。
(2) 中性洗剤で超音波洗浄を10 分間以上行います。
(3) 水にて超音波洗浄を10分間以上行います。
(4) さらに、流水下で十分に水洗いします。
(5) よく乾燥させた布や滅菌パックでパックしてオートクレーブ滅菌します。
(121゜C、 20〜30分)
[3] 術野の清潔確保、手指・術野の消毒
まず、口腔内を歯ブラシやフロスで清潔に清掃します。次に手指及び術野の消毒を行いますが、これらは口腔外科小手術時の消毒に準じて行います。詳細は口腔外科学書等をご参照下さい。
どうもありがとうございました。